「ゆよく」→"water bath" or "oil bath"?

O3_tokyolagoon2008-06-01

 「有機化合物の取扱いと合成」の後半,「合成」の方が始まった. 班4人ををAとBの2ペアに分けて,それぞれ別の有機合成をやる. 俺はBだから,2,4-dinitrophenylhydrazineとシュウ酸ジエチル*1の2つを合成する. A班はFriedel-Crafts反応をやって,その産物を更にハロゲン化するらしい. 最初実験書を読んだ段階ではA班のが時間かかりそうな空気だったけど,やってみると当然Bにも落とし穴があった.(´・ω・)
 シュウ酸ジエチルの合成は結局のところシュウ酸とエタノールの脱水縮合だから,発生する水を留去してやらないといけないんだけど,そのステップにえらく時間をとられたよ. 留去作業の合間にIRスペクトル計測をしに別館まで行ったから,そこで一旦加熱を止めなきゃいけなくなったのが痛かった. しかもそのIRが平成3年備品のスーパーポンコッツで,フリーズしたり妙なグラフを吐き出したりするもんだから余計に時間が…(´゚'ω゚`) さらによくわからない諮問めいた雑談があって困った. 「このグラフの横軸の単位は何ですか」 「かいざーです」 「わあすごい」みたいな形式的な流れは正直飽きたから本当にやめて欲しい. 答える気も起きない. 学生に質問するときはきちんと見返りに点数か単位をよこしやがれ!!!( ゚Д゚)つ カイザァァァァ!!!!(何?)
 いやほんと,特に金曜日はひどかった. ほとんどの時間を留去に費やしたし,他に成した建設的な事柄が何かあるかと言えばせいぜい,A班の減圧蒸留で癒着したクライゼンとなすフラスコを引きはがして回ったことくらい. あの日の俺はそれだけの存在と化したね. 待つのは嫌いじゃないけど,贅沢なことを言うなら,もっと「キタァァァァ!!」って感じの合成をやりたい. 反応装置がガッシャァァァーンって爆発して,しゅぅぅぅって立ちこめる煙から登場しつつ「つ,ついに成功したぞ!!」という台詞を吐きたい.( ゚Д゚)
 さて,今日の画像はFriedelさんでした. ではまた.(・`ω´・+)

*1:シュウ酸ジエチルも英語にしようかと思ったけど,「シュウ酸」の要素が消えてしまうとえらく気持ちが悪いことに気づいた